2013/11/07 【dbookPRO 手取り足取り】 第03回 動かすワークシートの作り方

写真の説明:中央寄せ用

今回dbookPROで作成するのは、「動かす」ワークシートです。

デジタルならではのアニメーションで、算数の図形やツールに動きをつけてみましょう。

今回は、画像データ等を用意する必要がありません。

図形はdbookPRO上で作図することができますし、定規やコンパス等を含めたツール類は、dbookPROに搭載されています。


もっとも、そうした機能は、他の文書作成ソフトやプレゼンテーションソフトでも代用が利きますし、優れたソフトは世に多く溢れています。

dbookPROが他の教材作成ソフトと大きく違う点は、一体何でしょうか?


それは、「作りながら見せる」ことができるソフトウェアだということです。


教材の準備に相当な時間をかけて、練り上げられた授業を行うことは可能です。しかし、いつでも可能というわけではありません。


準備に時間がかけられないけれど、電子黒板で教材を見せたい。


そんな時は、是非ともdbookPROをご利用下さい。

かしこまって繰り返すと、dbookPROのコンセプトは、「教材作成に時間をかけるのではなく、作成過程を教材として提示する」点にあるのです。


さて、今回のテーマは、「動かす」ワークシートの作り方でした。

Flashで動くアニメーションコンテンツは、目下学校に普及しているデジタル教科書の目玉と言っていいコンテンツですが、代表的なFlashで作成されたコンテンツには、その開発に相応の時間がかけられています。

dbookPROには、Flash素材(.swf)をリンクで貼り付ける機能もありますが、今回ご紹介するのはそれではありません。


後程操作方法をご紹介しますが、dbookPROは、作図過程で細かいアニメーションが設定されています。

例えば、図形を反転させる時。図形作成ツールに反転機能を備えていないソフトはまずないでしょうが、dbookPROは、反転する図形にアニメーションがつけられています。

ほんの些細な違いですが、ここにはdbookPROというソフトウェアの志向性が表れています。


三角定規を横に反転させたようす
三角定規を横に反転させたようす

三角定規を反転させてみましょう。写真のようにアニメーション効果を加えながら、三角定規が赤い縦線を支点にして反転します。

時間にしてわずか1秒程のアニメーションですが、視覚的効果は抜群です。

とりわけ算数6年生の「対称な図形」が、この効果を用いやすい単元です。

様々な図形の「線対称」や「点対称」も、簡単な設定で操作することができます。

それでは、実際にdbookPRO上で作成していきましょう。


編集モードの画面
編集モードの画面

まずは、dbookPROを起動させます。

dbookPROには、「編集モード」と「授業モード」という2つのモードがあります。

その名の通り「編集モード」が授業準備の段階で操作するモード、「授業モード」が授業で操作するモードです。

ツール類に関しては、基本的にどちらのモードでも生成・操作が可能です。


授業モードの画面
授業モードの画面

授業モードに切り替えてみました。

一見して大きな違いはツールアイコンの位置です。

背の高い電子黒板等でも操作しやすいように、「授業モード」ではアイコンの位置が下になります。

また、授業モードでは「算数ツール」が新たに加わります。


算数ツールを並べたようす
算数ツールを並べたようす

算数ツールは全部で8種類あります。三角定規2種、定規、分度器、コンパス、電卓、タイマー、それに方眼紙です。

これらの具体的な操作方法については、第01回のコラムで作成例としてアップした「dbookPRO デジタル教科書作成入門」に詳しいので、ここでは割愛します。

今回使うのは、方眼紙ツールです。

ページを方眼紙にしたようす
ページを方眼紙にしたようす

新規ページで、方眼紙のページが作成できました。

方眼紙モードの良さは、定規ツールの1cmのメモリに対応していることです。

図形の作成や提示には、これら算数ツールを組み合わせて使用することができます。


もちろん、方眼紙ページの良さはそれだけではありません。

ツールアイコンを左から右へ眺めてみましょう。図形ツールの横に、「吸0」という見慣れないツールがあります。

この「吸着」ツールは、方眼紙ページで図形を操作する際になくてはならない機能です。

吸着率は、「0」、「10」、「30」の中から選びます。ここでは迷わず「30」を選択しましょう。

多角形ツールで平行四辺形を描いたようす(吸着率30)
多角形ツールで平行四辺形を描いたようす(吸着率30)

吸着率30だと何が違うのか。

実際に確かめてみるために、図形ツールの中から多角形ツールを選択してみましょう。

多角形ツールは、クリックしたポイントが図形の頂点になる機能を備えています。

キャプチャした写真のように、平行四辺形を作図してみましょう。


吸着率30だと、必ず方眼紙の升目に沿って図が作成されます。

作図をやめたいときは、ダブルクリックしましょう。

綺麗に平行四辺形が作図できました。

地図記号を貼りつけたようす
地図記号を貼りつけたようす

次に、線対称・点対称の問題を、地図記号を使って作成してみましょう。

地図記号を貼りつけます。画像の貼りつけは、ドラッグ&ドロップするだけでできます。


切り取り(1)
切り取り(1)

まずは、学校の地図記号で、線対称の問題を作ってみましょう。

地図記号の半分を範囲指定します。

すると、四隅にそれぞれアイコンが出現します。

次に右上のアイコンをドラッグすると…


切り取り(2)
切り取り(2)

このように、範囲指定した部分が切り取られます。

実際には元の画像が切り取られたわけではなく、範囲指定した部分だけをコピーして、そこに付箋が貼られた状態になっています。


この切り取った画像をもとに、学校の地図記号が線対称であるかどうかを確かめてみましょう。


線対称
線対称

分かりやすいように、切り取られた学校の地図記号だけでページを作ります。

まずは、半分だけの地図記号をクリックしましょう。

前回のコラムで紹介した、バウンディングボックスが表示されます。

中心に「原点」アイコンがあるので、それを対象な軸までドラッグしましょう。

そして、左下のアイコンをクリックして画像を複製しておきます。


この状態で画像を反転させると…


半分の地図記号が反転するようす
半分の地図記号が反転するようす

写真はアニメーションの途中ですが、複製された方の地図記号が反転した様子です。

切り取り→原点の移動→コピー→反転という4つの手順をマスターすれば、様々な画像に応用することができます。


続いて、点対称の図形も動かしてみましょう。


点対称
点対称

今度は寺の地図記号です。

手順は、先程と同じように画像をクリックした状態で、左下の複製をクリックしてから、上部中央の回転アイコンをドラッグします。


点対称の図形は上手く動くでしょうか。


回転させたようす
回転させたようす

このように、複製した方の画像が回転します。

キャプチャした写真は、45度だけ動かした状態です。180度回転させると、元の画像とぴったり重なりました。


このように、作図過程がそのまま授業で提示できるようにdbookPROは設計されています。

教材作成を教室で行うことができるソフトウェア。

試用版もHPからダウンロードできますので、是非ともお試しください。



写真の説明:中央寄せ用



今回のサンプルはこちら

(GI web)

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