2013/11/14 【dbookPRO 手取り足取り】 第04回 画像の焦点化について

画像の焦点化

電子黒板やプロジェクターで教材を投影する時、最も重要になるのが「焦点化」。

「焦点化」の辞書的な意味は、「レンズを平行に通過した光の光線が出会う所」。

日常的に使う場合は、「人々の注意や関心を集めること」、あるいは「話の肝心なところ」という風に理解されています。

校内LANが普及し、教室に電子黒板やプロジェクターが設置されることによって、この「焦点化」というキーワードが注目されてきました。


注目された理由は、「ICT機器が教室に導入されて、より多くのコンテンツを提示できるようになったから」でしょうか。

おそらく、そうではありません。

確かに、提示できるコンテンツの潜在的な量や、提示するスタイルの種類、それに子どもたちの意見の共有手段等は、教室のICT化よって格段に増えたことは間違いありません。

ですが、それはあくまでも可能性の話です。

むしろ、

電子黒板で投影したい資料はあるけれど、授業で見せたいのは一部分だけ――

――現場の先生からそのような意見を多く聞きます。


例えば、教科書を朗読するのに、電子黒板は使いません。

手元の教科書を読んだ方が、ずっと見やすいからです。

この事実は、どれだけ大きな電子黒板が導入されても変わらないはずです。


今度は、教科書のページの1枚の図版を映し出す場面を考えてみましょう。

電子黒板に映し出された図版に書き込みしながら意見を共有する作業では、ICT機器は非常に有効な意見の集約装置になります。


ここで考えられている「焦点化」には、「大きく見せる」という要素に加えて、「取捨選択する」という要素があります。

先生の、「見せる」技術を支援するために。

dbookPROの「焦点化」には、「見せたいもの以外を消す」という発想があります。


ここで、dbookPROの拡大ツールを見てみましょう。

素材は、前回作成した教材を使用します。



マスクつき拡大したようす
マスクつき拡大したようす

東京都の都章を拡大してみましょう。

操作方法は、マスク付き拡大アイコンを選択して、拡大したい範囲を指定するだけです。


左右に余白ができたのがおわかりでしょうか。

余白を際だたせるために、ズームアウトしてみましょう。



ズームアウトしたようす
ズームアウトしたようす

余白は、見せたいものの外側にできます。

この機能が活用できるのは、教科書を素材にする場合です。

学校で使用している教科書はとても多くの図版やイラストを使用しています。

ペンやマーカー、図形作成機能があっても、描き込むスペースがない。

そんな時は、このマスクつき拡大ツールを活用しましょう。



余白に写真を貼ったようす
余白に写真を貼ったようす

都章の写真を余白に貼りつけてみました(なお、この操作はdbookPROの編集ファイルで行いました。一旦html書き出ししたファイルは、外部の画像ファイルを新たに貼付することはできません)。

指定した部分だけを拡大しても良し。できた余白に新たに描きこんでも良し。

マスクつき拡大機能は、dbookPROの中でも使用頻度の高い機能のひとつです。


元のサイズに戻したい時は、「全体表示」を選択します。



拡大操作が記憶されたようす
拡大操作が記憶されたようす

さて、「全体表示」を選択すると、余白が消えて元の画面に戻ります。

勿論、データ自体がなくなってしまったわけではありません。

よく見ると、ページ上に虫眼鏡のアイコンがあります。

このアイコンは、「マスクつき拡大」をした状態で画像を貼ったり文字を書いたり、何らかの編集作業をした時に表示されます。

この拡大の記憶機能を使えば、あらかじめ拡大したい場所をクリックひとつで表示したり、事前にヒントや解説を描き込んでおくことができます。

先程の拡大画面に戻りたい場合は、「編集モード」ではダブルクリック、「授業モード」ではクリックすると、拡大表示になります。



理科 5年 ふりこのきまりを学ぼう
理科 5年 ふりこのきまりを学ぼう

以前、HP上でご紹介した教材ですが、こちらを操作してみてください。

ページの最後にhtml書き出ししたファイルをアップしています。

小学校5年理科の単元「ふりこのきまりを学ぼう」で活用できる教材です。

Flash動画なども貼付しているので、是非操作してみてください。



拡大したようす
拡大したようす

拡大すると、解説が出る仕組みになっています。





今回のサンプルはこちら

(GI web)

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